各都市の昨今の状況【荒川区】

不動産購入の御検討にあたり、土地勘は無いけれど、よく聞く都市の名前だからいいのかも・・・と、御検討される方も多いのではないでしょうか?都市の名前は知っているけれど、実際のところ、どういった地域なのか?どれくらい需要のある地域なのか?これからの発展の可能性はあるのか?など、よくわからないという方も多いと思います。

今回は弊社で調べました、各都市の昨今の状況についてお伝えしたいと思います。
今後の不動産購入にあたり、参考にして頂ければと思います。

人口推移

2022.1.1

215,543人

1990 185,973人
 + 15%
2022.1.1 215,543人
 - 2%
2030 209,584人
⇐ 2030年あたりから人口は減少する見込み(※何の策も講じない場合)
2040 202,122人
- 11.5%
2060 178,846人

☆荒川区が出生率の向上の施策を実施し、東京都が目標に掲げる出生率1.76(2030年まで)達成出来れば…

現在 1.34 / 東京都 1.15 / 全国 1.42
H24 1.44 / H26 1.34
(現在2022年から2040年+8%)

2030 226,209人
+になる!
2040 233,359人
 
2060 253,814人

<広さ>

(1位 大田区 60km2)
21位の広さ  10km2
22位 中央区
23位 文京区

<2016 防犯カメラ設置件数>

21 台東区
22 中央区
20/23 区

<2019 住みやすい街ランキング 7位>

              

地勢

日暮里駅前再開発事業 H18〜28

概要:

交通の要所であるJR山手線 日暮里駅前広場周辺に多種多様な布地が購入出来、 最近はファッション関係の学生を中心に賑わっているものの核となる施設建築物がないため活気がみられない状況です。
複合市街地の形成を目指して、3つの再開発ビルと日暮里・舎人ライナー駅舎とは 3階部分でデッキと接続し、回遊性と利便性、身体障碍者用エレベーターによる バリアフリー化を実現しました。

①ひぐらしの里 西地区再開発  H23.3月完成

 一部に木造建築物が密集しており、防災上の危険性を抱えていました。
 駅前に歩行空間が狭く、土地の高度利用が図られていません。

日暮里・舎人ライナーの導入を機に開発開始

☆日暮里駅と駅前市街地との間の高低差をなくすEVの設置をしました。

≪ステーションプラザタワー≫
費 用:94億円
建築物:住宅・店舗・事務所(組合)・駐車場等
    25階、地下2階、94m、住戸145、79台駐車可

②ひぐらしの里 中央地区再開発

 低層の老朽化した木造建築物が密集しています。
 防災上の問題があります。

≪ステーションガーデンタワー≫
費 用:224億円
施工者:組合+積水ハウス(株)
    旭化成ホームズ(株)
建築物:40階、地下2階、153m、
    RC造 80% / 1000%
    住戸340戸、198台駐車可
    店舗1〜3F

③ひぐらしの里北地区再開発

 当地区は高度利用が図られていません。
 デストリアンデッキの設置で、駅改札との高低差を無くします。

駅前の高架歩道橋 ex)大宮駅 (H23.3月 完成)

≪ステーションポートタワー≫
費 用:153億円
施工者:(株)日本設計、旭化成ホームズ(株)
    財団法人首都圏不燃建築公社
建築物:36階・地下2階、140m、
    RC、288戸、139台駐車可
    店舗1〜3F

町屋駅前地区再開発事業

町屋駅−千代田線・都電荒川線
荒川区の中央、中心的商業地域

概要:

地区内には、低層木造家屋が密集し、未整備の狭く折れ曲がった道路が多い。
→ 防災上、問題になり、商業地にふさわしい街並み・機能を備えました。

①H15〜H19 南地区再開発 (マークスタワー)

費 用:162億円
施工者:前田建設(株)
施 設:28階、地下2階、93m、RC
    住戸301戸、121台駐車可
    住戸・店舗ビル

②H5〜H9 中央地区再開発 (センターまちや)

駅前商業地の特性が活かされていません。

費 用:198億円
施 設:住宅・事務所・店舗・公益施設
    22階、B2、89m、RC
    住戸117台、83台駐車可
    地下には、自転車置場 1400台

③H6〜H8 中央第二地区 (町屋ニュートーキョービル)

駅前にふさわしい土地の高度利用・不燃化を図りました。

費 用:25億円
施工者:大成建設(株)
施 設:店舗+住居(建設時は社員寮 → ※現在は学生マンション)
    8階、B1、28m、鉄骨造、68戸

④S60〜H1 町屋西地区 (ウエストヒル町屋)

・町屋駅前の最初の工事
・商業施設の整備拡充
・定住型住宅の供給

費 用:16億円
施工者:フジタ工業(株)
施 設:12階、B1、37m、RC、住戸45戸

⑤S61〜H2 町屋駅前東地区 (イーストヒル町屋)

・防災上、大きな問題があった地区
・良質な住宅+商業施設、1,2階は店舗

費 用:75億円
施工者:(株)竹中工務店
施 設:14階、B1、55m〜、RC、
    175戸、65台駐車可

☆荒川区の出生率について

R2〜R6 具体策
(1)妊娠届出の際に、助産師さんと面談可。個別で子育てプランが立てられました。
(2)HP/子育てブック、お出かけマップの制作、子育てに必要な情報の提供、子育てアプリ / 児童アプリ
   ≪3歳児の保護者に絵本を贈呈≫
(3)あらかわキッズ・マザーズコール24:365日24h / 看護師さんに相談できます。
(4)母親学校 / 両親学級:妊娠・出産・育児について正しい知識をもつための講座を受けることができます。

南千住駅周辺地区再開発

南千住地区は隅田川沿岸という立地を活かし、住宅の整備や商業等機能を集積し、水辺を活かした街づくりを推進。

住宅等の整備

①センター工区E街区 「リバーハープスクエア」

27,500m2    1,291戸

建築概要

a、都営南千住四丁目アパート ≪完成 1999年〜2000年≫
・東京都都市整備局
・超高層住棟 SRC造
・33F 111.97m 375戸
 1DKから4DKシルバーピア
  車いす住宅
・南千住さくら保育園が併設

◎シルバーピア

都内にある都が運営する高齢者集合住宅のことで比較的安い賃料で住むことが可能ですが、
介護士がいる施設ではない為、介護が必要になったら退去せざるを得ません。。。

b、トミンタワー南千住四丁目

・東京都住宅供給公社
・超高層住棟、RC造、33F、111.05m、331戸、2DKから3LDK
・南千住四丁目学童クラブ併設

費用:192億円

   

c、リバーハープタワー南千住

・独立行政法人都市再生機構
・超高層住棟、RC造、38F、129.8m、498戸、1K〜3LDK

費用:250億円

d、リバーハープタワー南千住 (2号棟)

・高層住棟、RC造、9F、87戸、1K〜3LDK
・コンビニ、診療所、認証保育所

費用:110億円

荒川区・道路延長 430m

6,200万円 補助321号線

地域交通の円滑化、避難場所への導線確保
南千住三丁目地区内
H14〜H36(2024)まで

②センター工区W街区 「リバーハーププラザ」

a、W1街区 「ロイヤルパークスタワー南千住」

・39F、132m、555戸、1DK〜4LDK、RC
・44床、有料老人ホーム
・大和ハウス工業株式会社
・費用:321億円 (※温泉付き)

b、W2街区 「LaLaテラス南千住」

・三井不動産(株)施工
・2F、車250台、自転車450台
 1F、食品スーパー、物販衣料雑貨
 2F、大型専門店、レストラン

c、W3街区 「Bivi南千住」

・大和リース株式会社施工
・4F、車47台、自転車305台
 1F 飲食・物販
 2F 飲食・サービス
 3F スポーツクラブ
 4F スポーツクラブ
 (※費用はb、cで、計65億円)

南千住西口駅前地区再開発

概要:

家屋の密集・防災上の問題に加え、駅前にも関わらず商業地としてのにぎわいに欠ける。

・大成建設、東急不動産施工
→ 135億円かける
建築物:用途は住宅・店舗・公益施設、29F、106m、215戸、住宅
≪H.24 完成≫

三河島駅前南地区再開発

概要:

土地の高度利用、都市型住宅、商業施設等の整備を行い、駅周辺の活性化、防災性の向上

・0.5haの地区面積
・141億円
・旭化成不動産レジデンス、東急不動産施工

建築物:34F、120m、RC
    327戸+135台
    「アトランスブランズタワー」
    1F コンビニ、飲食店
    2F 診療所
    3F〜 住宅

◎北地区の開発も計画中
都市型住宅を建設予定

<荒川区> 景観

≪今後の計画≫

☆荒川2、4、7丁目地区計画 → 計画決定 (H30 決定)
約48.5ha

・防災に強いまちづくり
・建て替え時のルール設定
・役所に申請する

① 性風俗店舗の建設は今後不可
② 60m2(18坪)未満の敷地には建設不可
③ 塀の傾壊を防ぐため、コンクリートブロックの塀は60cm以下までしか設置出来ない(フェンスや木を植えての塀はOK)
④ 周囲の建物と調和する色を使用

<荒川区>

成田新高速鉄道の運営・整備
概要:都心〜成田空港の所要時間を短縮する「成田新高速鉄道線」の設置

施工者・費用:JR東日本、1500億円

この路線の開業(2010年7月)により、最短で51分から36分に短縮されました。
さらに、千葉ニュータウンと成田市の機能連携の強化に大きく寄与することが期待されました。空港までのアクセスが大幅に改善された。

京成上野−京成高砂−成田空港をむすぶ 64.1kmが「新成田高速鉄道線」
京成高砂−成田空港の54.1qを「成田スカイアクセス」

◎日暮里駅が大幅に改装。
ホームは高架の2層式になり、新設される高架ホームは成田空港専用のホームとなりました。

◎成田空港駅にも、ホームが新しく設置。
従来のホームからは少しはなれた独立トンネルが設置されました。

≪今後の開発≫

三河島駅前地区再開発

駅前商業地としての活動やにぎわいが不足しています。また、ゆとりある歩行者空間が少なく、幅員のせまい道路が多いなど防災上の課題も抱えています。 道路・広場の整備・商業機能の発展を目的としています。それに加え、都市型住宅の建設も検討しています。 H11.1月からH16.6月にかけて計画を考え、令和3年6月21日に都市計画決定を行いました。

所在地:西日暮里一丁目4番の一部 5・6・7番 1.5ha
総工費は未定

西日暮里駅前開発 (人口:23万1880人 (日暮里と同じ))

西日暮里五丁目交差点からおおむね500m地域全体のまちづくりの方針を 「高い利便性を活かした個性豊かなまちづくり」とし、施策の検討を行っている。

目標:2025年に計画開始

① 広域交通インフラ整備・駅前のオープンスペースの確保
② 低炭素都市への転換 (日暮里・西日暮里駅連携の強化)
③ 災害への安全性の高い都市の実現
④ 歩行者ネットワークの形成とバリアフリーの動線の整備
⑤ 外国人にも分かりやすいサイン等の整備
⑥ 超高層タワー型ビルによるシンボル性のある景観の形成

■区画整理について

① 補助第331号線
南千住七丁目〜四丁目 230m延長+幅員を22 → 25m (H22〜35年)

② 補助第193号線
町屋四丁目〜三丁目 768m延長 1幅員 15m (H22〜35年)

歩行者や自動車などの通行に供する交通機能のほか上下水道・ガス・通信・電力など、生活インフラを収容する空間として、災害時の避難路や、 延焼遮断帯など、多様な機能を有しており、とても重要です。そのため未整備の路線を計画的に進めていく必要があります。

≪今後の計画≫

補助182号線(あやめ通り〜道灌山通り)
補助189号線(日光街道〜メトロ検車区前)
補助193号線(熊野前〜尾竹橋通り)

インフラの整備、緑が存在する地域の特性をふまえ植栽を植える。

<制度>
<犯罪件数の減少>
H.25 2386件
H.30 1517件
R.2  1242件

減少の要因としては、区が管理する公園・児童遊園等に防犯カメラを設置、児童への防犯ブザー配布、パトロールカーの巡回強化などがあります。

・さらに「わんわんパトロール」という、愛犬と一緒に約2qの道のりを45分程度かけて地域のパトロールをしています。

・あらかわベビーステーション
 店舗などに、「あらかわベビーステーション」を設置し、乳児のおむつ替えのスペースを確保しました。
 設置には、区の補助全が使用できます。授乳用のいすや、ミルクのお湯なども提供し、空調の整備も行っています。

・交通事故件数が23区内で1番少ない
 要因としては、学校で、交通事故防止に向け、事故現場を再現して学ぶ安全教育を実施しています。

・電話詐欺対策として、65才以上の方が居住する世帯に無料で、会話の録音機器を取りつける取り込みをしています。

・防災訓練の実施、荒川の洪水等を想定して訓練を行っています。

執筆   田母神 裕也

 

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