ブルーライン

開業の経緯

1972年12月16日に上大岡駅(港南区)と伊勢佐木町者町駅(中区)を結ぶ約5qで運行を開始しました。現在では、湘南台駅(藤沢市)からあざみ野駅(青葉区)を結ぶ40.4kmの横浜市営地下鉄鉄道路線です。2008年に中山駅(緑区)と日吉駅(港北区)を結ぶ路線「グリーンライン」が開業し、区別するために「ブルーライン」と呼ばれるようになりました。

ブルーラインは1965年10月に当時の横浜市長から市民に提案された横浜市六大事業のうちの一つで、横浜都心や副都心と郊外を結ぶアクセスの強化を目的として計画されました。横浜市六大事業とは、戦後荒廃した横浜市の中心部の再生と活性化を目的とした大規模な都市計画であり、当時人口約170万人だった横浜市が「300万人都市を目指して」というタイトルのパンフレットと共に市民に提案された計画です。

参考:横浜市交通局、ブルーラインの湘南台駅〜新羽駅間で12月24日から携帯サービス開始 - デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-より

これまでのあゆみ

ブルーラインは1972年12月の開業から段階的に延伸していき、それに伴い乗降者数も増えていきました。1976年に北は横浜駅、南は上永谷駅まで開通して港南区まで延伸していきました。1985年には横浜・新横浜駅間が開通、1987年には戸塚駅まで、1993年にあざみ野駅までの区間が開通しました。1999年に戸塚駅から湘南台駅が開通して藤沢市まで至る現在のブルーラインになりました。2015年7月には快速の運行を開始し、利便性も向上しました。乗降者数も開業以来拡大を続けており、2018年には2億人を突破しています。

新型コロナウイルスの影響を受け、2020年は1億4500万人まで減少しましたが現在は回復傾向にあります。横浜市は1927年の区制施行では5区の制定でしたが、人口増加に伴い再編成や分離が行われて現在では18区合わせて370万人を超える、日本の市町村の中で最も人口が多い都市となりました。2位に大阪市、3位には名古屋市が続いています。

あざみ野〜新百合ヶ丘延延伸計画

開業以来延伸して利用者の拡大を続けてきた横浜市営地下鉄ブルーラインですが、さらなるアクセス向上を求めて現在も延伸計画を進めています。2019年1月に「あざみ野駅〜新百合ヶ丘駅(小田急線)」間の延伸計画の事業化判断が公表され、2030年の開業を目標として計画が進められています。

この延伸計画は、あざみ野駅から新百合ヶ丘駅間を結ぶ約6.5km・新駅4駅の設置が計画されており横浜交通局を主体とした1720億円規模の事業となっています。横浜と川崎北部・多摩地域を結ぶ新たな経路として、小田急線からの利用客の増加、災害時には代替経路としての活躍も期待されています。また、多摩方面からの新横浜駅へのアクセスも強化されます。新百合ヶ丘駅〜あざみ野駅までの移動時間は20分短縮されるとともに、新横浜駅までも乗り換えなしで行くことができるのです。新幹線へのアクセス強化と更なる利用増加が見込まれることでしょう。

新駅開設に向けてのまちづくりの活性化の動きもみられます。あざみ野駅周辺では交通利便性を活かした商業・業務・文化機能の集積を中核とする拠点づくり、嶮山・すすきの駅では地域の状況や周辺環境に併せた生活拠点となるまちづくりを目指しています。ヨネッティー・王弾寺付近では駅周辺の活性化を目指し、地域資源の活用・路線バス等の強化・公共ネットワークの充実を目標としています。そして、新百合ヶ丘駅周辺では土地利用の転換を進め、公共施設の整備を駅周辺の回遊性の向上や交通ネットワークの強化など広域地点にふさわしいまちづくりを目指していきます。

参考:横浜市営地下鉄ブルーラインの延伸「あざみ野〜新百合ヶ丘」概略ルート・駅位置が決定しました!横浜市 (yokohama.lg.jp)
(横浜市HP 記者発表資料より抜粋)

駅周辺の再開発について(横浜市・青葉区)

<あざみ野駅周辺>

青葉区内で最も乗降者数が多く、バス発着便数も多いためラッシュ時の混雑や駐輪・駐車スペースの不足・回遊性の向上が課題となっています。

⇒ 駅の混雑対策、駅周辺の施設の建て替え、低・未利用地の土地利用転換を進めていく方針です。

 西口ロータリー改修工事(2006年)
一般車・バス・タクシーの各専用レーンが完成しました。
また、駅東西を結ぶ道路に右折レーンが設置されました。
 アートフォーラムあざみ野(2005年)

男女共同参画センター横浜地と横浜市民ギャラリーあざみ野の複合施設で、様々な講演やイベントの開催、子育て支援施設もあり、回遊性の向上と市民の交流の場の提供を行っています。ホールや図書館も併設されています。

2005年6月竣工、地上3F地下1F建てのRC造で7899m2の延べ床面積になっています。

 

<青葉区>

青葉区周辺は1960年頃までは静かな農村地帯でしたが、高度経済成長期を背景とした都市化が進んでいきました。1966年の田園都市線の開通から急激に人口が増加し、1969年には緑区が発足しています。農地の転用が進み、都築エリアでは1965年の第二京浜道路の全線開通や港北インターチェンジの開設によって工場・事業所が立ち並ぶようになりました。青葉エリアでは大規模な宅地開発が行われ、その後も人口増加が続いたために1994年に青葉区・都築区が発足しました。

 桜台団地の一括建て替え

2021年度から解体に着手し、2024〜25年の完成を目指しています。

桜台団地は1960年に竣工し、44635m2の敷地にRC造4階建で18棟456戸となっていますが、新たな団地は6棟、地上5階(1部7階)建ての820戸となる予定で、総戸数は1.8倍に増えます。事業協力者として、横浜市住宅供給公社と(株)URリンケージが参画し、事業費は262億4000万円で、国内最大級の建て替え事業となっています。

 

青葉区は中区に次いで高級住宅地と言われており、緑が多く「こどもの国」や公園が多いところからファミリー層へ人気があります。公園は青葉区内に232箇所あり、横浜市の中で1番公園数が多いので、子連れ・ペット連れの方からの人気が高い地域です。田園都市線とブルーラインに加えて国道246号線・東名高速道路が走っているので交通アクセスも良い魅力的なまちといえるでしょう。

今回お話したブルーラインの延伸も踏まえ、これからも青葉区の更なる発展に期待できるのではないでしょうか。

執筆  齊藤 舞

 

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