各都市の昨今の状況【藤沢市】

不動産購入の御検討にあたり、土地勘は無いけれど、よく聞く都市の名前だからいいのかも…と、御検討される方も多いのではないでしょうか?

都市の名前は知っているけれど、実際のところ、どういった地域なのか?
どれくらい需要のある地域なのか?
これからの発展の可能性はあるのか?
など、よくわからないという方も多いと思います。

今回は弊社で調べました、各都市の昨今の状況についてお伝えしたいと思います。
今後の不動産購入にあたり、参考にして頂ければと思います。

藤沢市について

藤沢市は、東京から約50km、神奈川県の中央南部に位置し、周囲は6市1町(横浜市、鎌倉市、茅ヶ崎市、大和市、綾瀬市、海老名市、寒川町)に囲まれ、南は相模湾に面し、おおむね平坦な地形をしており、相模湾に面した相模野台地の緩やかな丘陵が続く気候温暖な自然環境に恵まれたまちです。

東京から約50kmに位置し、交通に恵まれていることから都内、横浜圏への住宅都市として、江の島をはじめ片瀬、鵠沼・辻堂西海岸に多くの観光客が訪れる観光都市として栄えています。

市制が敷かれたのは太平洋戦争が勃発する直前の1940年(昭和15年)10月1日ということから、毎年10月1日を藤沢市の記念日と定めています。

人口:43万6905人

乗降者数は、3路線合計で299,142人

・小田急 藤沢駅      122,034人
・JR東海道線 藤沢駅   162,130人
・江ノ電 藤沢駅      14,978人

相鉄線、湘南モノレール、市営地下鉄もあり、合わせると約40万人

東京都からの転入増加

総務省が2021年に公表した人口移動報告によると藤沢市の人口移動は転入者が転出者を上回る「転入超過」が4554人となり全国で8位になりました。

東京都内からの人口の動きをみると都内から藤沢市への転入者は4,512人。23区からは20年比で641人増加し、コロナ前の19年比では1,354人増えました。

神奈川県は都道府県別で転入超過が最も多く、中でも転入が多かったのが湘南エリアで14歳以下では藤沢市に次ぎ茅ヶ崎市が11位(522人)、鎌倉市が19位(370人)と全国でも上位に。コロナ禍で23区の転出者数も増加しており、都心からの移住先の受け皿になっています。

子育て

藤沢市は、2014年に主婦が幸せに暮らせる街ランキング(学研パブリッシングaene調べ)で1位を獲得するなど、ファミリー世帯が暮らしやすいエリアです。

藤沢市がファミリー世帯に優しい街の理由の一つとして、子育て支援に注力していることが挙げられます。 どんな子育て支援があるのか見ていきましょう。

オンライン子育て相談

オンライン子育て相談では、パソコンやタブレット、スマートフォンから、オンライン会議アプリケーション「Webex Meetings」を利用して、自宅や遠隔地にいながら、妊娠や子育てについての悩みを相談することができます。

対応職種:保育士・助産師・栄養士
藤沢市こんにちは赤ちゃん事業〜ハローベビィ訪問〜
出生連絡票や住民情報をもとに、赤ちゃんが生まれた全てのご家庭へ、生後4か月までに保健師・助産師・看護師がご連絡をした上でご自宅に訪問しています。赤ちゃんの体重を計ったり、赤ちゃんとお母さんの体調などについてお話を伺い、相談に応じています。
子育てアプリふじさわ(母子モ)

神奈川県の健康アプリ「マイME-BYO(みびょう)カルテ」と連携した電子母子手帳アプリ「母子モ」を藤沢市では「子育てアプリふじさわ」として運用しています。

3つの特徴

子ども・子育て支援新制度

平成24年8月 日本の子ども・子育てをめぐる様々な課題を解決するために「子ども・子育て支援法」が成立。

平成27年4月幼児期の学校教育や保育、地域の子育て支援の量の拡充や質の向上を進めていく「子ども・子育て支援新制度」がスタートしました。
目的
1)質の高い幼児期の学校教育、保育の総合的な提供

幼稚園や保育所に加え、幼稚園と保育所の良さをあわせもつ「*認定こども園」を地域の実情に応じて普及を図るため、認可手続きの簡素化などにより、新たな設置や幼稚園・保育所からの移行がしやすいように、これまでの制度が改正されました。

2)保育の量的拡大、確保

少人数で0歳から2歳の子どもを保育する地域型保育事業を創設し、待機児童の多い都市部、子どもが減っている地域双方で計画的な施設整備により身近な保育の場を確保していきます。

3)地域の子ども・子育て支援の充実

すべての子育て家庭を対象に、親子が交流できる拠点を増やすなど、地域のニーズに応じた多様な子育て支援の充実を図ります。

その他にも、「子育て相談」、「子どもの障がいや発達に関する相談」、「妊娠期の相談」、「お母さんと子どもの健康相談」といった窓口が豊富です。 また、離乳食・幼児食のレシピも藤沢市HPに掲載しています。

藤沢市の防災対策

藤沢市地域防災計画

相模湾に面し、大正関東地震などによる津波を経験し、そして更に大きな津波災害の発生も懸念されている藤沢市では、東日本大震災によって得られた教訓や知見を生かし、津波による犠牲者を減らすよう取り組んでいく必要があります。

この計画は、津波が発生し、又は発生するおそれがある場合における避難先、避難路など、市民等の迅速かつ円滑な避難を確保するために必要な事項等について定め、市民等の生命及び身体の安全を守ることを目的としています。

津波発生時の避難のありかた
津波避難経路の設定

自治会・町内会及び自主防災組織は下記の事項に留意しながら波避難経路を設定するものとする。

避難方法は、原則として徒歩によるものとしています。

自動車、オートバイ、自転車での避難は、「家屋の倒壊・落下物により道路が閉塞するおそれ」「多くの避難者が自動車を利用した場合、渋滞や事故発生のおそれ」、「停電により信号機が停止した場合、自動車による通行が困難」などのことから円滑な避難が現実的でないとしています。

津波防災に関する教育・啓発

藤沢市は津波発生時に円滑な避難を実施するために、津波の危険性・津波発生のメカニズム・津波に対する心得・避難方法等について次の手段を用いり教育・啓発を実施しています。

また、東日本大震災において、小・中学校における防災教育の充実が児童・生徒の安全のみならず、周りの人々の命を守ることにつながったという事実があります。

手段

マスメディアの活用、パンフレット、広報誌、SNS、ふじさわ防災ナビ(小冊子・メールマガジン等)講演会、学校など

内容

過去の津波被害記録、津波発生のメカニズム、日頃の備えの重要性、津波警報のサイレン音、津波避難計画・地域防災計画の内容など

 

その他対策

 

再開発

2012年から藤沢駅周辺地区整備構想基本計画
約250億円かけて、10年がかりの大リニューアル

藤沢駅北口駅前広場リニューアル事業

2017年9月〜2019年12月竣工
総事業費:約23億円

駅前歩行者用ペデストリアンデッキ、交通広場の整備、自由通行地下道、老朽化した車道舗装の整備をしました。 ビックカメラ前にエスカレーター、デッキ中央等3ヵ所のエレベーターの設置、改良。バリアフリー化をし利便性が向上しました。

藤沢市役所新庁舎

地下1階、地上9階
2018年4月〜供用
総事業費:約190億円

庁舎整備基金が目標額の2億に達した事と、今後10年超にわたって人口増加が見込まれる為移転しました。

藤沢に新駅 JR東海道

大船駅と藤沢駅の間に「(仮)村岡新駅」の開業が正式決定2032年の開業を目指しています。 新駅設置に係る費用は約150億円で神奈川県が30%、JR東日本が15%、残りを鎌倉市と藤沢市27.5%ずつ負担します。 新駅が出来るのは、1925年熱海駅依頼107年ぶり、同時進行で藤沢市では、「村岡新駅周辺地区計画(約8.6ha)」が始まります。

藤沢駅南北自由通路拡副整備事業

第1期が2023年に着工
総事業費:335億円

地下通路は2022年3月完成で、明るくキレイな地下通路になりました。幅員8〜16mに拡幅し、新たにエレベーター設置しました。 既存の小田急地下階改札を自由通路階に橋上化、これにより、小田急、JR、江ノ電が同一フロアで乗換えが可能になりました。

辻堂駅直結商業+29階建てのタワーマンション

湘南エリア最高層
JR辻堂駅南口エリアに複合タワーが建設されます。地上29階でペストリアンデッキで直結する。

2025年12月竣工予定

開発事業者はエストベロップメントで総戸数200戸の分譲マンションを中心とした、駅前広場の整備を含めた、住宅、商業、公益一体の駅前再開発を行います。

高層棟と低層棟で構成され、高層棟は地上29階で地下2階、高さ98.9mで湘南エリア最高層です。

設計監収およびコンサルティングは、赤坂サカスなどの実績ある「久米建設」、外観などは東急プラザ渋谷などの実績ある「GLAMOROUS CEO」森田氏が手掛けます。

敷地面積2,312,01m2、延床25,342m2
販売は2024年〜竣工は2025年

Terrace Mall 湘南

事業主:特定目的会社湘南辻堂インベストメント
事業者代表:住友商事株式会社
設計:大成建設株式会社一級建築士事務所
運営受託:住商アーバン開発株式会社

所在地:神奈川県藤沢市辻堂神台1丁目3番1号
敷地面積:約59,150m2
延べ床面積:約170,000m2
店舗面積:約63,000m2
店舗数:全281店舗
建物規模:地上4階建て
駐車場;約2,500台
駐輪場:約3,000台
開業日:2011年11月11日(金)

Terrace Mall 湘南とは
JR辻堂駅北口周辺地区都市再生事業である湘南C-X(シークロス)の複合都市機能ゾーン(A-1街区)で開発している大型商業施設です。湘南C-Xは、関東特殊製鋼の工場跡地における大規模複合都市整備事業で、約25haの広大な土地に商業、産業拠点、住宅、医療施設等を一体的に整備する大規模複合都市整備事業です。
ターゲット
日常へのこだわりや自分スタイルを大切にし、家族や友人とのゆとりあるライフスタイルを志向する「湘南マインドを愉しむ人々」です。高感度なミセスや流行りに敏感なヤング層、団塊ジュニアファミリー、ゆとりあるシニア層まで幅広い世代に対応します。
オリジナリティ溢れる施設環境
湘南らしい広い空や海、風を感じることが出来る建築と緑、光、風が融合した外部・内部それぞれの空間は、訪れた人々に憩いや潤い、和みなど、様々な時間を提供し、駅前広場には段丘状の空間を設け、緑溢れる植栽により湘南の季節感を演出しています。

2018年大規模リニューアル

開業時からのコンセプト『湘南ライフコア』をさらに進化させるため、都市型ファッション・雑貨店舗の新規導入、飲食店の増設、ライフスタイルゾーンの新設をしました。

新店77店舗、移転リニューアル40店舗、全店舗の4割にあたる計117店舗を一新しました。 メンズファッション取扱い店舗を10店舗増やしたことで顧客の幅も広がりました。

<飲食店舗がさらに充実>

賑わいの拠点であり、湘南エリアを代表する施設「Terrace Mall 湘南」、今後10年も地域に愛される施設であり続けたい>としています。

新型コロナウイルスの影響により売り上げがコロナ前より1〜2割減。 コロナ禍の生活様式の変化に伴って顧客ニーズも変化しているため、地域から何が必要か、ショッピングモールとしてのありかたを模索中とのことです。 勢いのある大型ショッピングオールの再出発に今後も注目が集まりそうです。

藤沢市では、藤沢駅前の大規模再開発をはじめ、かなり景色が変わり今までのイメージだった湘南エリアとはまた違った顔色となりました。 新駅設立も控えていますのでこれからの発展に期待が高まります。

執筆   田母神 裕也

 

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